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  • 吉田 翠

択る





土と風の示すところ からだを潤す水と食物を見つけ 星の教示に従いゆく


蓄えの蓄積に血眼になればそれは争いを招き 火の恩恵を無にすると知る


そんな人々が生きられようはずもない世の中だと知り 自らの種を絶やす道を選んだのであれば それもまた自然の成り行き


それを風の噂で聞きつけて 何の思惑を持ってか 哀れだ 今こそ自然回帰だと付け焼刃の拳を振り上げたとしても 彼らの耳に ましてやこころに届くはずもないのは幸いなこと その場の好奇心で得たものが真似事なれば やがていらぬ歪みを作り出す


そんな作られた声などどこ吹く風と 彼らは今日という日を大地と共に生きるのみ


この世に住まう多種多様な幾千の命は その時々に易不易を選択してきたのであれば 個々ではなく大きな種としてその果てにあるものを受け取るのみ


今の世の恩恵を享受し 時を過ごすことに何の問題があろうか  その中でうごめくものに 時に愛おしさを感じ 時に怒りを感じ とりどりの色を塗ることもまた素晴らしく


選択の果てに得るものは 善悪ではなく ただ淡々とした節理だと知ればよいのみ



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